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地学基礎㉕:【関連】気象庁について

新聞を読むちさまる ちさまる

「気象庁によりますと…」って、テレビのニュースで毎日聞くよね!
天気予報を出しているのは知ってるけど、実は地震や火山の監視、さらには海のことまで調べている「地球のドクター」みたいな組織なんだって。
共通テストの防災問題にも直結する「気象庁の仕事」と「防災情報」の仕組みをチェックしよう! PON!

1. 気象庁(JMA)の役割と組織

気象庁(Japan Meteorological Agency)は、国土交通省の外局として設置されている国家機関です。その最大の任務は「自然災害の予防・軽減」「国民の生命・財産の保護」です。

記者会見をするコレクト コレクトの防災解説:警報と特別警報

気象庁が発表する防災気象情報には、危険度に応じた段階があります。

  1. 注意報: 災害が起こるおそれがある場合に注意を呼びかける。
  2. 警報: 重大な災害が起こるおそれがある場合に警戒を呼びかける。
  3. 特別警報: 「数十年に一度」しかないような非常に危険な状態で、重大な災害の危険性が著しく高まっている場合に発表される。(2013年より運用開始)。これが発表されたら、ただちに命を守る最善の行動をとる必要があります。

2. 火山噴火警戒レベル

日本にある111の活火山のうち、特に監視が必要な火山に対しては、気象庁が噴火警戒レベル(1〜5の5段階)を発表しています。これは、住民や登山者が「どう行動すべきか(避難や入山規制など)」を明確にしたものです。

ちさまると挑戦! 防災情報リテラシー

試験に挑むちさまる ちさまる

災害から身を守るためには、情報の発信元や意味を正しく理解していることが大事だよ。共通テストの「自然環境と防災」でも問われる実戦的な知識だ!

【例題】防災情報とその発信元(共通テストレベル)

日本における自然災害に関連する情報の名称と、その情報を発表する機関・仕組みに関する記述として、誤っているものを1つ選べ。

  1. 「緊急地震速報」は、気象庁が地震波のP波を検知して解析し、強い揺れ(S波)が到達する前に発表するシステムである。
  2. 「大津波警報」は、地震発生後、気象庁が地震の規模や位置を解析し、高い津波が予想される沿岸地域に対して発表する。
  3. 「避難指示」や「高齢者等避難」は、気象庁が発表する特別警報と完全に連動しており、気象庁から直接住民に対して発令される。
  4. 「噴火警戒レベル」は、気象庁が火山活動の状況に応じて発表し、地元の自治体が行う防災対応(避難など)の基準となる。
解答と解説を見る

【解答】 3

【解説】
防災情報の「発信元」を正確に理解しているかを問う問題です。
気象庁が発表するのは、あくまで「気象や地球物理に関する科学的な予測・警報(特別警報や危険警報、警報、注意報)」です。
それを受けて、実際に住民に対して「避難指示」や「高齢者等避難」を発令する権限と責任を持つのは、各市町村の「市町村長(自治体)」です。気象庁から直接「避難指示」が出るわけではありません。(この役割分担は、公民や地理総合でも頻出の重要事項です)。