④太陽の構造と太陽放射
ちさまる
太陽って、毎日あんなに明るく光っているけど、燃料は何なんだろう? ガスバーナーみたいに燃えているのかな?
実は、宇宙の不思議な力を使ってエネルギーを生み出しているんだって!
そのエネルギーを、私たちの生活でどうやって使っているのか(太陽光発電など)も一緒に学ぼう! PON!
1. 太陽という天体(核融合反応)
太陽は、自ら光や熱を出す天体(恒星:こうせい)です。地球のような岩石ではなく、全体が水素とヘリウムのガスでできています。
太陽は、薪や石炭のように「燃えて」いるわけではありません。中心の非常に熱くて圧力の高い場所で、水素の原子同士が合体してヘリウムに変わる「核融合反応(かくゆうごうはんのう)」を起こし、その時に莫大なエネルギーを生み出しています。
太陽の表面の様子
- 光球(こうきゅう): 私たちが見ている太陽の表面。温度は約6000度です。
- 黒点(こくてん): 表面にある黒いシミのようなもの。周りより温度が少し低い(約4000度)ため、暗く見えます。黒点の数が多いときは、太陽の活動が活発になっています。
- コロナ: 太陽の周りに広がる、真珠色をしたガスの層。皆既日食のときなどに見ることができます。温度は100万度以上もあります。
2. 太陽放射の強さと「太陽定数」
太陽から宇宙空間に放たれるエネルギー(光や熱)を太陽放射といいます。
光の強さは、太陽から遠ざかるほど薄まって弱くなります。
地球の空気(大気)のすぐ外側において、太陽の光に垂直な1平方メートル($1\text{m}^2$)の面が1秒間に受け取る太陽のエネルギー量を太陽定数(たいようていすう)と呼び、その値は約 $1.37\text{kW}$ です。
3. 地表が受ける太陽放射のエネルギー
コレクトの環境解説:大気のフィルター効果
大気圏外に届いた太陽のエネルギーが、すべて地面(地表)に届くわけではありません。
太陽からの光が地球の空気を通り抜ける間に、雲や空気中のチリによって宇宙へ反射されたり、空気に吸収されたりします。
その結果、実際に地表まで届いて地面を温めるエネルギーは、全体の約半分(約50%)ほどになってしまいます。
4. 太陽光の利用(人間生活との関わり)
地球に届く太陽の莫大なエネルギーは、植物が光合成に使うだけでなく、私たちの社会でもクリーンなエネルギーとして大いに利用されています。
- 太陽光発電: 住宅の屋根やメガソーラーなどで見られる太陽電池パネルを使い、太陽の「光」のエネルギーを直接、電気に変える仕組みです。二酸化炭素を出さない再生可能エネルギーとして普及が進んでいます。
- 太陽熱利用: 太陽の「熱」のエネルギーを集めて、お湯を沸かしたり(太陽熱温水器)、暖房に使ったりする仕組みです。海外では、鏡で太陽光を一点に集めて蒸気を作り、タービンを回して発電する「太陽熱発電」も行われています。
ちさまると挑戦! 確認テスト
ちさまる
太陽の基本情報と、私たちの生活でのエネルギー利用に関する問題だよ!
問1
太陽に関する記述として、誤っているものを1つ選べ。
- 太陽は、主に水素とヘリウムのガスでできている天体である。
- 太陽の中心部では、ウランやプルトニウムが燃えることによって莫大なエネルギーを生み出している。
- 私たちが普段見ている太陽の表面を「光球」といい、温度は約6000度である。
- 太陽の表面に見られる「黒点」は、周りよりも温度が低いため暗く見える。
問2
人間生活における太陽エネルギーの利用に関する記述として、最も適当なものを1つ選べ。
- 住宅の屋根に設置される太陽電池は、太陽の熱でお湯を沸かし、その蒸気で発電機を回して電気を作っている。
- 太陽光発電は、発電時に地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO₂)をほとんど排出しないクリーンなエネルギーである。
- 地球の大気圏外に届いた太陽エネルギーは、大気や雲に全く邪魔されることなく、100%が地表に到達して利用される。
- 太陽の光エネルギーは、現在では電気に変えることしかできず、お湯を沸かすなどの「熱」としては利用できない。
解答と解説を見る
問1:ii
【解説】太陽のエネルギーの源は、ウランが燃えること(燃焼や核分裂)ではなく、水素がヘリウムに変わる「核融合反応」です。ガスバーナーのように酸素を使って燃えているわけではありません。
問2:ii
【解説】
iは誤り。太陽電池(ソーラーパネル)は光を「直接」電気に変えます。熱でお湯を沸かしてタービンを回すのは「太陽熱発電」です。
iiは正解。化石燃料を燃やさないため、環境に優しい再生可能エネルギーです。
iiiは誤り。大気を通る間に雲で反射されたりして、地表に届くのは約半分になります。
ivは誤り。太陽熱温水器など、「熱」としての利用も広く行われています。